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zoom RSS 映画「あの日のオルガン」 感想 レビュー

<<   作成日時 : 2019/02/25 22:17   >>

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休みの日に埼玉関連の映画を2本観てきたので感想を書きます。まずは「あの日のオルガン」



あらすじ(公式サイトより)

戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた

別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、せめて子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で保母たちに我が子を託すことを決意

しかし、ようやく見つかった受け入れ先はガラス戸もないボロボロの荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み

それでも保母たちは、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…

そんな願いをよそに1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を襲来。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―

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これは泣けましたねー。泣いてるお客さん多かったです



東京の戸越(品川区)からの疎開先が埼玉の桶川、蓮田あたりで「うわ、モロに地元!」とびっくりしました。予備知識なしで観たもので



当時、幼児の疎開は難しかったんですね。親から引き離すには幼すぎるし、世話も大変だし。軍からは無駄みたいに言われる(ほんと軍人てクソですね)



この保育所は先端を行く教育現場だった?のか、幼い子どもにも文化的な生活を!みたいな感じで親の反対もどうにか説得して疎開を決行するんです。だから疎開に意味がないと(成功させないと)いけないと、先生たちにプレッシャーが掛かってる



そういうイライラと戦争ストレスの中で、先生たち・子どもたちがどう生きたかというお話、というわけです



主演の大原櫻子が素晴らしい!この人歌手だけど役者でもあり、演技が達者ですね。天真爛漫さと繊細さと織り交ぜてすごくいい。文句なしです



ダブル主演の戸田恵梨香は恐いだけのようだけど、昔の人はみんなあんな感じだったでしょうね。その点リアルでした。ただ戸田さんの表現が現代的なんですよ。そのせいか最後のドーンと来るはずの感動が100%ドーンと来ませんでした。悪くはなかったですけど



私がこれを観に行ったのは好きな女優さんが3人出てたから。佐久間由衣、福地桃子、堀田真由。3人ともよかったです



佐久間由衣はいつものナチュラルな演技で物語のキーパーソンを好演



福地桃子は巧みに方言を操って、田舎っぽさなど物語全体のトーンをかたち作っていました。演技も確かで素晴らしかった



コクーンシティのMOVIXさいたまで観る堀田真由(コクーンシティイメージキャラクター)の素晴らしい演技はちょっと誇りに思えますね。後半をきりっと引き締める役柄で懐(ふところ)も深く、大変よかったです



これ、民放のゴールデンタイムの2時間ドラマなら名作と言われたかも。残念なことに誰にでもわかりやすいようにと説明描写がやや多い



映画は晩ごはん食べながらなど「ながら見」が少なく集中度が高いので、あまり説明的だとかえってベタに見えるかもしれません。映画的な風格・スケール感に少し欠ける気が



戦争中の映画なので、人がだんだんいなくなる描写が出てきます。ただこの映画は人が亡くなる場面を伝聞で知るような演出になっています。実際の亡くなる場面が出てこない。だから生々しさが少なく、「あの人死んじゃったのか…」というショックがダイレクトに伝わって来づらい



あと、肝心の子どもについて細かい描写が少ないので、子どもに関して悲劇的な状況になっても、感情移入しにくいところがあるような。子どもで泣かせない、先生の苦労と親の心配が中心の映画なんですね



とはいえ作品としてまとまりはあって、最後はじわじわと感動が押し寄せて来ます。点数を付けるなら80点以上ありますね



反戦映画としてこれまでにない視点を提供してくれる作品だと思います。時代や人の生き死にの生々しさをもっと感じさせてくれたらさらによかったけど、十分鑑賞に値する佳作だと思います

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